Qué tal?と聞かれたらどう答える?
会話を始めるとき、スペイン語では挨拶と一緒に「¿Qué tal?」と調子を聞かれます。
そんな時、つい「Estoy bien, ¿y tú?」と使いがちになっていないでしょうか?
本当に元気なときもありますが、風邪をひいていたり、落ち込んでいたり、
本当にいつも「¡bien!」と言える状態は続かないものです。
また、挨拶と一緒に相手の調子を聞いてみると会話が広がることも多いですよね。
その時々の自分の素直な気持ちを伝え、
会話をスタートさせるためにも様々な答え方を知っておくと良いでしょう。
今回は「¿Qué tal?」と聞かれたときの、答え方を状況に合わせていくつかご紹介します。
¿Qué tal?と聞かれたらどう答える?
— Ester エステル🇪🇸スペイン語 (@esuterusupeingo) June 10, 2022
(ネイティブレベル)🇪🇸✨👇#エステルスペイン語 #スペイン語 pic.twitter.com/xrKrn4OJI1
① Como siempre.「いつも通りだよ。」
調子が良くも悪くもない、いつも通りの時に使える表現です。
例示的に使われる「como」〜のようにと、副詞の「siempre」いつもを組み合わせた表現で、直訳すると「いつものように」となります。
会話の相手は、普段の様子をよく知る親しい関係の人(家族、友人など)であることが多いです。あまり親しくない相手や久々に会う相手に使うと、冷たいイメージを持たれることもあるので注意しましょう。
また、調子を聞かれた時以外にも「Como siempre」を使って「いつも通り・いつものように」と表現します。
② No me puedo quejar. 「まぁまぁかな。」
再帰動詞QUEJARSEを用いた、調子が良くも悪くもない時に使われる表現です。
QUEJARSEは「嘆く・不平を言う」を意味します。「No me puedo quejar. 」を直訳すると
「文句は言えない。」となり、意訳として「まぁまぁかな。」と表現されます。
他にも「まぁまぁかな。」と答えたいときには、
「Más o menos.」や「Normal.」も使われます。
③ Tirando.「ぼちぼちかな。」
動詞TIRARを用いた、それほど調子が良くない時に使われる表現です。
TIRAR動詞は一般的な「なげる、捨てる」などの他にも多くの意味を持ち、様々な場面で使われます。IR + TIRANDO(tirarの現在分詞)で「ぼちぼちやっている・どうにかやっている」と意味し、「Tirando.」のようにIR動詞を省略して使用できます。
例文のようにIRを省略せず、「Voy tirando.」や「 Vamos tirando.」と言うことも可能です。
②でご紹介した「No me puedo quejar.」とは若干意味の違いはありますが、ほぼ同じ意味、近い意味で使われます。
他にも「ぼちぼちかな。」と答えたいときには、「Así así.」の表現も利用可能です。
④ Aquí andamos. 「ここにいる。」
動詞ANDARを用いた、特に言うことがない時や特に返事を考えたくない時に使われる表現です。
「ここにいる。それ以上は言うことはないよ。」のイメージです。
日本語にすると「調子を聞いているのに、そっけない答え!」
と少し悪い印象を持たれるかもしれません。
しかしほとんどの場合スペイン人の「¿Qué tal?」は「¡Hola!」と近い挨拶感覚で使われており、
相手の返事はそれほど重要ではない為、④の答え方も特に印象の悪い返事ではありません。
同じような状況の時に、「Aquí estamos.」や「Aquí vamos.」が使われます。
他にも調子が悪い時には、「Mal.」や「 Fatal.」が使われますが、
あまりスペイン人の口から聞くことは多くありません。
日本語にも様々な表現が存在するように、
スペイン語も「¿Qué tal?」と聞かれたときの答え方は状況によって異なります。
ご紹介した表現は、どれも相手が親しい関係であることが多く、
あまり親しくない相手の時には心配させない為にも
「Estoy bien.」など「調子は良いです。」を意味する返事が多いです。
特に初対面の人や、目上の相手には注意しましょう。
¿Qué tal?の返答まとめ
留学して間もない頃、「Estoy bien, ¿y tú?」ばかり使って教科書みたいだな・・・と
よく感じていましたが同じ気持ちの方も多いのではないでしょうか。
ぜひ友人たちと会話する時には、
今回ご紹介したナチュラルなスペイン語を使って自分の正直な気持ちを伝えてみましょう!