皆さんは誰かと会う約束があるとき、どんなタイミングで目的地に到着しますか?
また、集合時間に遅れてしまったらどう説明していますか?
今回は待ち合わせに関係するスペイン語を紹介します。
待ち合わせをしようでも【スペイン人は遅刻魔?】
日本人は時間や順番をきっちり守るお国柄と言われています。
一方でスペインはどうでしょう。実際、時間にルーズな人が多いです。
日本では集合時間より5-10分早めに着くようにする人が多いです。
反対にスペインの場合は多くの人が集合時間より遅めの到着を目指します。
そうはいってもスペインでも飛行機のフライト時刻は正確ですし、時間を守る方ももちろんいます。
【遅刻・時間に関する単語】
Retraso, Tardanza : 遅刻
Tardón : 遅刻魔
Puntual : 時間通り
Cita : 約束
“Tardón”は 遅刻魔を意味しますが、カジュアルな言い方なので友達同士や親しい間柄でのみ言うのがベターです。
誘う・待ち合わせの表現
会う予定を立てる基本表現です。
ポイントは”Nos vemos.” だけの場合は「また会おう」と、別れのあいさつになります。
会う約束をする際には後に時間、場所、曜日などを付け足します。
誰かを誘うときは”Por qué no ~?” が非常に便利です。
後に続く動詞は1人称複数形になります。
準備中・今向かっている
【覚えておきたいフレーズ】
Me estoy preparando : 準備中
Estoy saliendo de casa. : 今出たとこ
Voy de camino. : 向かっているところ
Estoy llegando. : もう着くよ
Ya he llegado. : 着いたよ
これらは電話やチャットで連絡をとる際によく使います。
勘の鋭い方は気づいたかもしれませんが、似たような表現に“Estar a punto de~”があります。
この2つの違いはその行動をしている最中か、する前かです。
似ていますので違いを押さえておきましょう。
“Estar + 現在分詞” : 今~している最中(既に着手している)
“Estar a punto de~” : ちょうど今から~するところ(まだ着手していない)
実は例文のような待ち合わせのやり取りをスペインの人としても、
これらの言葉は正確な意味を持たないことがよくあります。
冒頭で触れたように、スペインでは時間にルーズな方が多いです。
したがって、
“Me estoy preparando”と言っていてもまだ準備すらしていなかったり、
出発したばかりなのに”Estoy llegando”と言っていたりします。
集合時間はあるようで無いに等しく、30分~1,2時間の遅れも日常茶飯事です。
大学時代にスペイン人の先生が「スペインが遅いんじゃない、世界が速すぎるだけだよ」
と言っていたのを思い出しました。
【遅れてごめん】
覚えておきたい全て同じ意味のフレーズ
Lo siento por llegar tarde.
Perdón por llegar tarde.
Siento llegar tarde.
Disculpe la tardanza. (formal)
Disculpa la tardanza. (casual)
遅刻したときの謝り方です。
遅れてごめんねとだけ伝えても問題ありませんが、その後に理由や何か一言添えるのが一般的です。
後ほど遅刻の言い訳の表現も紹介します。
遅れる場合のフレーズ
【 覚えておきたいフレーズ】
No llego a tiempo. : 時間通りに着かない
Llego un poco tarde. : 少し遅れる
Sé que llego tarde. : 遅れます
これらの表現は約束の時間に間に合わないと確信し、遅刻を相手に知らせます。
前後どちらかに”Perdon”, ”Lo siento”など謝罪の一言をつけて伝えるとより自然です。
遅れると分かった時点で連絡があると安心します。
ぎりぎり・間に合う
【覚えておきたいフレーズ】
Por los pelos / Justo a tiempo : ぎりぎり
Estar a tiempo de/para~ / Llegar a tiempo de/para~: 間に合う
「ぎりぎり~する」と表現できますか?
日本語のオノマトペは便利ですが、他の言語に言い換えようとすると戸惑います。
”por los pelos”は日本語でいう「間一髪」に相当します。
切羽詰まった状態を表すために、スペイン語でも”pelo”(髪)を用いる共通点には驚きです。
【言い訳の表現】
Es que… : だって
Me he retrasado porque… : 遅れてしまったのは…
遅刻をしてしまったら謝ることも大切ですが、
理由も伝えると相手により納得してもらえます。
よくありそうな理由を例文で確認しましょう。
“Es que”は「だって…」と訳され、”porque”よりも言い訳の意味合いが強くなります。
言い訳というとずるいイメージがありますが、
遅刻以外の場面で単純に理由を説明するときにも言います。
”porque”と同じですのでこの言葉自体にネガティブな意味はありません。
まとめ
今回は待ち合わせや時間に関するスペイン語を紹介しました。
チャットや電話に限らず、対話でもよく使います。
日本で生活していると、スペインでは集合時間より遅めに集まるのが普通だという感覚には驚きます。
そうは言っても、日本人はいつも焦り気味なのでスペインのゆったりさは浸透してほしいです。
地域によって時間感覚にこれほどの違いがあるのは興味深いですよね。
また、ホームパーティーでは主催者への気遣いとして、
わざと遅れて行くのが良いマナーとされています。
理由として準備時間の猶予や、1度に大勢が集まって混乱するのを避けるためです。
スペイン人は時間にルーズだと言われがちですが、時間通りに行動する人ももちろんいます。
やはり人によって様々なのでコミュニケーションを通して相手を知り、
付き合っていくのが1番良いですね。
知り合いとの待ち合わせの際には、今回紹介したスペイン語をぜひ使ってみてください!