皆さんは「スペイン語って簡単なんだよね?」と聞かれた経験はありませんか?
私はよく聞かれます。
そして私自身も勉強をする前まではそんな噂を信じていました。
しかし今となっては
「そんなことない!だってスペイン語には点過去も線過去もあれば、この他にも時制がたくさんあるんだよ。誰だスペイン語は簡単なんて言ったのは…」
と思っています(笑)
しかもその中でも線過去は1番のクセモノ・・・
この記事でそのクセモノを徹底解説していきます!
スペイン人は何かよく覚えられない時の場合は線過去を使って質問します👇
— Ester エステル🇪🇸スペイン語 (@esuterusupeingo) August 21, 2022
👦 Disculpe, profesor. El examen era a las 12:00, ¿verdad?
👨🏫 Sí, es a las 12:00.
👩🏻🦰 Esta tarta tenía cacahuetes, ¿verdad? Es que soy alérgica.
👨🍳 Sí, es mejor que no la comas.#エステルスペイン語 #スペイン語
線過去のポイントを押さえよう
スペイン語は時制の種類の多さが特徴の1つです。そして過去形の使い方に苦戦する方が多いとよく耳にしますし、実際に私もよく混乱します。
今回は過去形の中でも線過去に焦点を当てて、使い方を見ていきます。
線過去用法①一定期間続いた過去の動作
まず初めに線過去の1番の基本です。この点を理解すれば、他の用法も理解しやすいです。
では具体例を挙げていきます。
このように子供だったのは過去のことであり、その期間は継続されています。
同様に過去に住んでいたことや、待っていたことも過去ですがその時限りでは終わらず、ある程度の期間続いた行為といえます。
このような場合は線過去で表現します。
では問題です!
「彼は5年間マドリードに住んでいた」
この場合は点過去または線過去どちらで言うでしょう。
・
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
じゃん!
実はに点過去で表現します。
え?5年間は継続した過去ではないの?
と思いますよね。
実はその「5年間」など「期間が限定されている」
または
「行動の終わりの時を示す」表現が使われている場合は点過去を使うのです。
時間の長さは関係ありません。
私がこれを知ったときは頭がポカーンとなり、先生を質問攻めにしました。
よくある間違いの1つなのでしっかりと見分けましょう。
線過去用法②過去の習慣的な行動
「食べる」や「読む」などそのとき限りで終わるような行為でも、過去に習慣的に行われていれば線過去を使います。
頻度は決まっていません。
毎日であっても、「よく~した」のような漠然とした表現であっても、繰り返し行われているのであれば線過去の対象です。
線過去用法③状況・感情の説明
過去のある状況、ある場面を描写するとき線過去で説明します。
また、過去に起こったことの感想を述べる際にも使います。
思い出話や、ちょっとした過去の出来事は日常的に話しますよね。そんな時には線過去の出番です。
では問題です
「今日駅に着いたとき、雨が降っていた」
この場合、雨が降っていた状況を説明するには次のうちどれが正しいでしょう。
1.Cuando llegué a la estación llovió.
2.Cuando llegué a la estación estaba lloviendo.
3.Cuando llegué a la estación ha llovido
↓
↓
↓
↓
正解は2です
注意点ですが「今日」の出来事であっても、過去の描写をするのであれば線過去になります。
ちなみに私は試験で出題された際に、3の現在完了と間違えてしまった苦い思い出があります💦
その日に起こった出来事を家で家族と話すなんてことはよくありますので、
そのようなときにはぜひ使ってみてください。
線過去用法④婉曲表現、丁寧な言い方
お店に行った際、先生や目上の人に丁寧に言いたいときに役に立つ言い方です。
スペイン語において敬語はあまり意識しないことが一般的であり、
túとustedの使い分けができていれば問題はないです。
しかしいざという時のために覚えておくと便利な表現です。
¿Qué deseaba?「何かお探しですか?」 は「いらっしゃいませ」の意味も込められています。
また、今回は省略しますが直説法過去未来でも丁寧に伝えることができますので
気になる方は調べてみてください。
線過去用法⑤~だっけ?~だったっけ?(忘れていた考え、うろ覚えの確認)
何かをうっかり忘れてしまったときや、なんとなく確信が持てないとき、
それを確認するためには線過去で尋ねます。
文の最後にverdad?やNo?と付け足すと「~だよね?」のようなニュアンスになります。
これはネイティブの方はよく使うので、たった1語ですが付け足すとより自然です。
線過去まとめ
今回は線過去の使い方を5つ紹介しました。いかがだったでしょうか?
個人的には最後に紹介した表現がお気に入りです。
私は最近この用法を学びましたが、考えてみるとこのような光景は普段でもよくありますよね。
意外と見落としていましたが、これからはどんどんこの聞き方もしていきたいです。
点過去と線過去の使い分けは慣れるまでに時間がかかったり、
パッと出てこなかったりなんてことはよくあります。ですが友人との会話ではもちろん、
試験でも線過去は必須です。
そして過去未来や現在完了などあるように、
時制が多いのですが知れば知るほど表現できるスペイン語の幅は広がっていきます。
実は今回紹介した以上に、線過去の用法はたくさんあるのですが
その中でもよく使われるものや実践的なものを取り上げました。
皆さんも普段の生活の中でこれはスペイン語で何て言うのだろうと思ったら
調べてみることをオススメします。
様々な表現と出会えたり、意外と簡単に表現できると発見したりします。
種類が多いからこそ時制をうまく活用して、お話してみてください!