スペイン語【Hacerse】の使い方を学ぼう

動詞

今回はスペイン語動詞”Hacerse”の用法を学んでいきます。

“Hacer”は頻出単語であり、使い方も豊富なので皆さんの会話の中でもよく登場しているのではないでしょうか

”Hacer”から一歩踏み込んで、再帰動詞の”Hacerse”に焦点を当てて用法を紹介します。

スペイン語【Hacerse】の使い方を学ぼう

Hacerse + 形容詞 / 名詞: ~になる 変化を表す 職業・時間・状態・宗教

Sus esfuerzos por fin dieron sus frutos y se hizo famosa como una actriz.

ついに努力が実り、彼女は女優として有名になった


Ella se ha hecho adulta. 彼女は成人になった  

Después del mediodía, el día se está haciendo más caluroso.

お昼以降、暖かくなってきた


変化を表すために再帰動詞として用います。

ポイントは自発的・自分の意志の決定(信仰、職業など)、段階的な変化(時間、年齢)これらの変化する様子を表します。

Hacerは料理や友達など実際に形あるものを作る場合に用いますが、再帰動詞では「人を〜にさせる」が転じて「〜な状態になる」の意味になります。

Haserse + 名詞の場合、名詞は基本的に無冠詞になります。

Después de la graduación, mi hermana se hizo traductora.

卒業後、姉は翻訳家になった

Se hizo jugador del Real Madrid. レアル・マドリードの選手になった

Los días se están haciendo cada vez más calurosos. Se acerca la primavera.

ますます春になっている

他の例も参考にしてください

Hacerse ateo/atea「無神論者になる」
Hacerse vegetariano/a「ベジタリアンになる」
Hacerse soltero/soltera「独身になる」

★Hacerse a : 慣れる

Todavía no me he hecho a la vida de casados, pero nos llevamos bien.
まだ結婚生活には慣れていないけど、私たちの関係はうまくいっている

¿Ya te has hecho a la escuela nueva? もう新しい学校には慣れた?

Se está haciendo a bailar en público .人前で踊るのに慣れた


Hacerse aで慣れるという意味になります。”a”の後ろは名詞または動詞どちらでも可能です

Hacerse a la idea de algo : 受け入れる 馴染む

No me hago a la idea de la razón por la que me rechazó.

自分が振られた理由を受け入れられない

Poco a poco mi pareja se está haciendo a la idea de la cultura de España.

恋人も スペインの文化にだんだん馴染んできた

先に挙げた”Hacerse a”と同様に「慣れる」の意味もありますが、”Hacerse a la idea”の形で「受け入れる」とも表現できます。

Hacerse con : 手に入れる 獲得する

Consiguió un gran proyecto y se hizo con la confianza del jefe.

重大なプロジェクトをやり遂げ、上司からの信頼を手に入れた

¿Quién va a ser el primero en hacerse con todos los Pokémon?

誰が1番初めにポケモンを全部ゲットできるかな 

Él se ha hecho con todo el chocolate del supermercado.

彼はスーパーのチョコを全て買い占めた

後ろにconを付け足すと「入手」を意味します。

単純に手に入れるというより、やっとのことで手に入れる・自分のものにする様子です。

Hacerse a + 人~のように見える、∼のようだ

Se me hace que ella quiere participar en una clase de entrenamiento de fuerza. 

彼女は筋トレのレッスンに参加したいようだ

En ese momento ese suceso se les hizo fácil a los policías.

そのとき刑事たちにとってこの事件は簡単に思えた

目の前の状況に対して推測や状況判断をしている表現です。英語の”It seems to~”に近い意味合いです。

Hacerse+定冠詞+形容詞・名詞  : ~のふりをする

Sabía la verdad, pero me hice la sueca. 

本当のことを知っていたが知らないふりをした

Levántate temprano. No te hagas el dormido.

はやく起きて。寝ているふりはやめなさい

Cuando no le conviene, siempre se hace el tonto.

都合が悪い時はいつもとぼけたふりをする

「わざと〜のふりをする」のように、意図的にニセの姿を装っている状態です。

冠詞・形容詞・名詞は行動・発言している本人が男性なら男性形、女性なら女性形になりますので注意しましょう。

「ふりをする」のスペイン語をぱっと思いついたでしょうか。意外と簡単な使い方で表現できます。

スウェーデン人になる!?

1番目の例文は直訳すると「スウェーデン人になる」です。

起源はいくつか挙げられており、スペイン語を理解できないスウェーデン人の比喩、美しさのあまり、近寄ってくる男たちを無視するスウェーデン人女性の様子など…

しかしはっきりした起源は分かっていません。

“Hacerse el sueco / la sueca”これだけで、

「知っているのに知らないふりをする」「聞こえているけど聞こえていないふりをする」と伝えられます。

この表現を知っている方は少ないのではないでしょうか?ぜひ活用してください。

まとめ

今回は”Hacerse”にフォーカスして用法を学びました。

”Hacer”は最も使われている単語の1つにランクインしていますので、

再帰動詞のパターンも習得するとスペイン語の理解力も広がります。

他の動詞ランキングが気になる方はMás común verbosなどと

検索して確認してみるのもおすすめです。

また、再帰動詞と併せて再帰代名詞の勉強にもなります。今回の例文を見て、不安な点があった場合は再帰代名詞の用法も見直してください。

最後まで読んでいただきありがとうございます。引き続きスペイン語の勉強を頑張っていきましょう!

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