日本語には「がんばる」という動詞があるので、「がんばる」を変化させて
がんばる
がんばれ
がんばろう
なんてバリエーション多く表現することができます。
実はこれは日本語ならではの動詞の多様性で、ほかの言語、スペイン語にはない表現です。
ではスペイン語で「がんばれ」「がんばろう」はどのようように表現するのでしょうか?
正直、Animo!(アニモ)は聞いたことあるけど、
全部Animo!でいいのかな?
なんて思っている方は多いんじゃないんでしょうか?
実は私もスペイン語学習当初は同じような疑問を持っていて、どうやって言えばいいんだろうと思ったことがあります。
今回はそんな「がんばる」を表すフレーズや表現をいくつか紹介していきます。
【がんばれ!がんばろう!】を表すスペイン語フレーズ4選
スペイン語を学ぶ前に、日本語の意味をしっかりと理解しておかなれけばなりません。
というのも、日本語とスペイン語は全く違う言語で、日本語の表現・考え方自体が、ほかの言語にない場合があります。
なので、日本語の「がんばる」を考えていきましょう。
「がんばる」は他の動詞「食べる」「飲む」など普通の動詞のように使うことができます。
そのため、主語に合わせて、「がんばる」「がんばって」「がんばろう」と変化させることができますよね。超簡単!
では、スペイン語を見てみましょう!
「がんばる」を表す動詞は・・・・ありません。
実はないんです。Esforzarseという動詞はありますが、厳密には「努力する」という意味で、日本語のような「がんばる」という多様な使い方をするスペイン語の動詞がないんです。
では、どうするのかというと、
スペイン語では、「がんばる」「がんばろう」の表現を場面・状況・主語に合わせてフレーズを使い、使い分けているのです。
ちなみに、吹き出し部分に出てきたAnimoという言葉
正直、Animo!(アニモ)は聞いたことあるけど、
全部Animo!でいいのかな?
スペインではよく耳にする「がんばれ」の意味の言葉です。「動詞Animar」です
では、これを使って「がんばろう」を表現すると・・・?Animamos?
Animamosは「私たちが応援する」という意味になります。
このように、相手にだけ応援する場合、自分を含めたみんなを応援する場合など、状況によって使うスペイン語が変わるんです。
そのため、全ての状況の「がんばる」「がんばろう」を把握する必要があります。
前置きが長くなってしまいましたが、「がんばる」「がんばろう」を紹介していきます。
Vamos!/Animo!/Tú puedes!【がんばれ!】
3つまとめての紹介となりますが、これらの表現は相手に対して使う表現です。
- Vamos! バモス
- Animo! アニモ
- Tú puedes! トゥプエデス
これらの表現はチャレンジをしている人に対して使われる表現で、マラソンや走っている人を応援するときに使う「がんばれ!」「がんばって!」にあたる表現です。
例文
A : (腕立て伏せをしてる)
B : ¡Animo! musclo no te traiciona!
がんばれ!筋肉は裏切らない!
A : (スクワットをしてる)
B :¡Tú puedes!, una vez más! treralo!
がんばれ!あと、もう一回!我慢だ!
¡No te rindas!
動詞Rendirを使った表現で、Rendirは「征服する」を意味し、再帰動詞では「降伏する」を表します。
この表現を直訳すると「降伏するな!」「負けるな!」の意味になります。
上記の「がんばれ!」と似ていますが、さらに次の意味合いが込められる場合があります。
困難に立ち向かうとき/打ち勝たなければならない時
この状況・つまり、問題に立ち向かうときに使う「がんばれ!」の表現になります。
例文
A: Quiero decirle a mi jefe mi opinion sobre project pero no tengo confianza.
プロジェクトについて上司に意見を言いたいんだけど、自信がないんだ
B : No te rindas. Tu idea es buena. Seguro que acepta.
がんばって!君のアイデアはいいよ。受け入れてくれるよ
A : Estoy a dieta. Pero me apetece comer Ramen y Pizza, helado….
ダイエットしているんだけど、ラーメン食べたい・・ピザもアイスも・・・
B : No te rindas! acepta el hambre. Podrías conseguir buena figura.
がんばって!空腹を受け入れるんだ。いいスタイルをゲットできるはずさ
※余談 Esforzate
これは使わない。不自然な表現になります。
Esforzarは「努力する」という動詞で、努力しろ!というようなニュアンスになってしまうので、がんばれ!と表現するには不適切になります。
Sigues así
この表現は調子がいいことを「続けて頑張ってね!」というときに使う表現です。
「この調子・リズムで頑張って、続けてね!」と言いたいときによく使われる表現です。
- テスト勉強がうまくいっている時
- 仕事が順調に言っている時に相手にかける言葉
として使われます。
例文
A : Últimamente he conseguido negociaciones en mi trabajo!
最近、うちの会社の営業がうまくいってるんだよ。
B : Que bien! Sigues así.
良いね!がんばって!
A : Escuchame, me he delgazado 0.5kg. Mi dieta va bien.
聞いてよ!0.5キロも瘦せたんだよ!ダイエットがうまくいってるんだ
B : Bueno sigues así. Pero no te esfuerces demasiado. No comer es venenoso al cuerpo.
良いね!その調子で頑張って!でもがんばりすぎないでね!食べないことは体に毒だよ
Vamos!
最初に紹介したのに、あれ?また?と思った方もいるはず、
相手に対して「がんばれ」だったのに対し、今回のVamosは
自分を含めたがんばろう!
の意味になります。Animo!は相手に対して、言葉をかけ、もし自分が同じグループで頑張っていたら、自動的に自分も頑張るという意味になります。
ですので、決して間違えではありませんが、日本語の「がんばろう」というニュアンスがありません。
なので、これからは自分を含めた「がんばろう」を紹介します。
では、Vamosは二つあるから、自分を含めているの?含めてないの?と思う方も多いかと思います。
区別の仕方は、シチュエーションとVamos!の言い方が重要になります。
例文
A : No podemos salir de casa por cuarentena.
外出規制をしているから、外に出ることが出来ないよ
B : Vamos! Después de esta tomamos algo!
がんばろう!そのうち何か飲みに行こう!
A : Mañana hay examen un nuestra universidad.
明日私の大学では試験があるんだ
B : Venga vamos! Ya terminamos el curso.
がんばって!コースを終わらせちゃおう!
A darlo todo
アニモ!と同じように使われる表現です。
例文
A : Va a ser un partido de fútbol muy cansado. B:¡ A darlo todo!
サッカーの試合は疲れるね ⁻ がんばれ!
A:Hoy empieza a trabajar en una empresa nueva. B:¡A darlo todo!
今日新しい会社で働き始めるんだってね! がんばってね
A:Voy a escribir una novela. B:Es duro, así que ¡ A darlo todo!
小説を書き始めるよ 大変だけど、がんばってね
A tope
A darlo todoと同じように使われる「がんばれ」という表現です。
スペインに住んでいるとAnimo Vamosと同じぐらい耳にするフレーズです。
がんばれ!というよりか、楽しもうぜ!的なニュアンスで使われています
例文
Los fines de semana me divierto a tope con mis amigos
¡Fiesta a tope! ¡ No paréis de bailar
週末友達と楽しむんだ!
パーティー楽しめ!踊ろう!
まとめ
いかがでしたか。Animo以外にも多くのフレーズがあります。
ぜひ会話で使ってみてください。
インスタで日々スペイン語を投稿しているのでそちらもチェックしてみてください。