こんにちは
スペイン語を話す際に、聞いたことがある単語だけど、なんかちょっと違うという違和感を持ったことないですか?
例えば、Momentito, pequeñito etc…
知ってる単語なんだけど、ちょっと変。なんて場面に遭遇したことがあるかと思います。
これはスペイン語特有の接尾辞という単語の変化です。
ちょっと聴き慣れないかと思いますが、単語の語尾を変化させることで、その接尾辞特有のニュアンスを加えることができます。
今回はそのニュアンスの一つDiminutivos縮小辞についてご紹介します
縮小辞ってなんて読むの?
縮小辞っていくつあるの?
縮小辞ってどうやって作るの?
縮小辞の対義語って?
という方の疑問を解決する記事となっております。
縮小辞・指小辞(Diminutivos )とは・その読み方
接尾辞(せつびじ)の一つ、縮小辞
読み方は「しゅくしょうじ」そのほか「指小辞」(ししょうじ)とよばれることもあります
この縮小辞ですが、単語の末尾をある形に変化することで、その単語に「小さい」「可愛らしい」という意味を加えることができる接尾辞です。
日本語にはあまり馴染みがないですが、
あえて日本語に置き換えていうと、「飴」に「ちゃん」をつけて「飴ちゃん」などちょっと可愛らしい感じにすることができますよね
それと似ているような感じがします(りょー主観)
スペインのとても有名な曲でChiquillaという曲があります。この曲もDiminutivosを使っています。Chicaを「小さい」というニュアンスを加えChiquilla小さい・可愛らしい女の子という意味になっています
縮小辞・指小辞はどんな時に使うの?誰が使うの?
この縮小辞ですが、様々な場面でよく使われます
「小さい」と表現する時に「とても小さい」と主観的なニュアンスを加えたい時
「子犬」にすでに小さいけど「本当に小さくて可愛い」とニュアンスを加えたい時など
「小さい・可愛い」をもっと主観的に伝えたい時によく使われます
「可愛らしい」の物理的な小さいというニュアンスだけではなく、
事柄が大きくなく小さい大したことではない
というニュアンスなどでもよく使われます
つまり「小さい」を表現する時に使われるわけですね!
子供がよく使う縮小辞・使うときの注意点
では、スペイン語話者ならみんな使うのか?というとそうではありません。
もちろん国柄や人の性格・状況によって使う事が多い時もありますが、
いい大人が「わんちゃん」「飴ちゃん」「お魚ちゃん」など多用していたらちょっと子供っぽいなぁと感じることがあるかと思います
この縮小辞にはそういった性格が多少含まれています。
もちろんたくさん使う大人もいますが、会社などで使いすぎて、上司に怒られるなんてことも結構スペイン語圏の会社ではあります。
使うことは全く問題ありませんが、言い方や状況によっては子供っぽい表現であるということは頭の隅に入れておくといいかも知れませんね
縮小辞・指小辞の対義語・反対は?
縮小辞は読んで字の如く、「縮小」です。
その為反対の意味の接尾辞があります。
呼び方は様々ありますが
「指大辞」・「増大辞」・「拡大辞」といいます。スペイン語ではAumentativosです
増加するAumentarから来ています
縮小辞はどんな形の接尾辞?【接尾辞・縮小辞の例】
「小ささ・可愛らしさ・少なさ・親しみ」を表す縮小辞ですが、
一種類ではなく何種類もあります。さらに、国によって異なったり、地域によって異なったりします。
そのため、全て覚えるのは結構難しく、ネイティブでも
「え、何その縮小辞・・・」となる時もあるようです。
例をご紹介します
【接尾辞・縮小辞の名詞・形容詞の例】
よく使われる縮小辞の例をご紹介します
Pequeño 小さい
→Pequeñito
Esta niña es muy pequeñita
La Nariz de Sofía es muy pequeñita. Me encanta
この女の子は本当に小っちゃい(可愛い)
ソフィアの鼻は小さいね。好き!
Momento 一瞬・ある瞬間
→Momentito
Espere un momentito por favor
vuelvo enseguida
ちょっとだけ待ってください!
すぐ戻るから
Perro 犬
→Perrito
Has visto al perrito en casa de Jose?
ホセの家で小さい犬見た?
Gato 猫
→Gatito
Encontré gatito callejero
小さい野良猫を見つけたよ!
Poco 少し
→Poquito
La sopa está sosa. Voy a echarle un poquito de sal
【いくつあるの?】接尾辞・縮小辞の作り方
Diminutivoの形はスペイン語を勉強していると聞いたことがあるかと思います。
映画や音楽でもよく使われる表現です。
では、どのようにDiminutivosを作ればいいのかをここからご紹介します。
しかし、Diminutivosはスペイン語では奥が深くスペインご話者でさえわからない場合があります。それはなぜかと言うと、地域によって全く形が異なるからです。
地域によって異なる縮小辞
こちらはよく使われる縮小辞Diminutovosの地域ごとによる違いです
同じ縮小辞であっても地域によって使う縮小辞が異なります
中南米などでも同じように言うことができ、国によって、地域によってことなるのがわかったかと思います。
ですので、縮小辞の正解は一つではない。と言うことです
縮小辞の種類
上記で挙げたように様々な種類の縮小辞があります。
一般的に使われる縮小辞の例をご紹介します。
Ito. caminito, barquito, chiquito.
Ita. Por ejemplo: flaquita, mesita, musiquita.
Cito. Por ejemplo: trencito, botecito, pedacito.
Cita. Por ejemplo: cabecita, pobrecita, pancita.
Eta. Por ejemplo: pebeta, pizzeta, plazoleta.
Ete. Por ejemplo: mozalbete, pebete, viejete.
Uelo. Por ejempo: chicuelo, locuelo, pañuelo.
Uela. Por ejemplo: mujerzuela, callejuela, plazuela.
Ín. Por ejemplo: pelín, piolín, poquitín.
Ina. Por ejemplo: chiquilina, pequeñina, chiquitina.
Illo. Por ejemplo: chiquillo, nudillo, banquillo.
Illa. Por ejemplo: trampilla, ventanilla, cartilla.
Ecillo. Por ejemplo: hombrecillo, panecillo.
Ecilla. Por ejemplo: cieguecilla, manecilla.
Ico. Por ejemplo: mocico, perrico, bonico.
Ica. Por ejemplo: libretica, patica,
Ejo. Por ejemplo: tipejo.
Eja. Por ejemplo: calleja, canaleja.
Ucho. Por ejemplo: flacucho, pueblucho.
Ucha. Por ejemplo: carucha, casucha.
などなど
これらはあくまで一部に過ぎなく、地域・国によって様々なDiminutivos があります
それぞれ形は違えど、意味は「小さい・可愛らしい・簡単」のニュアンスが含まれていますが、いくつかの縮小辞には加えてちょっとしたニュアンスが含まれます
例えば
-illo/illa 情緒的・ 軽蔑的
– ucho/-ucha 軽蔑的
– ín/ina 情緒的
– uelo/uela 情緒的
– ete/eta 軽蔑的
などがあります。
縮小辞の作り方・ルール
縮小辞をいくつかご紹介しましたが、じゃあどうやって作るんだよ!
と言う所がメインとなってくると思います。
しかし、一般的なルールはありますが、例外がかなり多くあります。
それはなぜかと言うと、言葉のリズムであったり、地域柄など文法的な理由がないことがあります。
ですので、ルールはあるものの一般的なルールという認識で、
「まぁ例外もあるよね、これは例外なんだね」
ぐらいの感覚で覚えておくぐらいでいいかも知れません
- 単語の末尾が o/a/io/ia で終わる時はito/itaになる
例 gata/gatita, Julio/Julito, vacío/vaciíto, feo/feíto. - 単語の末尾が e/i/u で終わり、アクセントがない場合 cito/cita になる
例 duende/duendecito/duendecita. - 単語の末尾がアクセントがある母音で終わる時cito/cita になる
例 mamá/mamacita, sofá/sofacito. - 単語の末尾が n か r で終わる時 cito/cita になる
例 camión/camioncito, motor/motorcito. - 単語の末尾がn か r以外の子音で終わる時 ito/ita になる
例 farol/farolito, lápiz/lapicito. - 単語の末尾が z で終わる場合、複数形にしてsを取りecito/ecitaをつける
例 luz /lucecita, pez/pececito, cruz/crucecita
例外的縮小辞の使用
上記のルールのように単語を変化させることができるようになりました!
しかし、最初に行ったようにルールガン無視の使い方をする国や地域、縮小辞の種類があります。
例えば、zapatoはルールに沿って変化させるとzapatitoです
しかし、コロンビアやキューバなどではzapaticoとなります。
なので、ルールを知っても国によって違う場合もあると考えるのが妥当でしょう
【例外】縮小辞がない単語
全ての単語に縮小辞・指小辞があるわけではなく、いくつかの単語には縮小辞が存在しません
edad, bondad, ciudad, lunes, viernes, espacio, lenguaje, apetito, termita, bonita
などなど
これらはDiminutivosが存在しないので、覚えておくといいでしょう
縮小辞の縮小辞
日本語で言うと小さい仔犬や猫などを見て、
超超超超超超超超ちーさくて可愛い!!!
なんて言う時がある・・・かもしれませんw
そんな時スペイン語でMuy やMuchoを連発して言うこともできますが、縮小辞を使って表現することも可能です
Chico/chiquito/chiquitito
poco/poquito/poquitito.
このようにつなげ続けることができます
世界的に有名なディズニー映画のリメンバーミーの作中の歌
Un poco loco「ウンポコロコ」では曲の最後に
poquititititititititititititi loco〜
と歌っています。ですからいくらでも付け加えられることが分かりますね!
まとめ
様々なDiminutivosを見ましたが、数が多過ぎますよねw
地域別・国によって使う物が異なるので、そこに住んでいる人たちを話す際に注意して聞いてみて、同じ縮小辞を使うのが無難かも知れません
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