ワンワン!ピカピカ!
これら擬音語・擬声語をオノマトペと言います。
これをスペイン語にできますか?
pikapika・・・
pikachu・・・
分からん・・・
そうなんです。わかりそうで分からないスペイン語のオノマトペ、今回はそれらを紹介していきます!
日本語🇯🇵👇
— Ester エステル🇪🇸スペイン語 (@esuterusupeingo) October 15, 2022
🍟 パリパリ
🍪 サクサク
🥬 シャキシャキ
。
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スペイン語🇪🇸👇😅
🍟 crujiente
🍪 crujiente
🥬 crujiente#エステルスペイン語 #スペイン語
オノマトペはスペイン語でどう表現する?
外国語を学習していると必ずと言っていいほど話題になるのがオノマトペではないでしょうか。
特に日本語は他の言語よりオノマトペの種類が豊富で、各言語と比較するケースもよくあります。
そして日本語を勉強されている方にとっては日本語のオノマトペは非常におもしろい分野であり、
ある意味厄介者でもあるらしいです💦 理由は最後に説明します。
今回はスペイン語のオノマトペを見ていきます!
オノマトペとは
まず初めに例を挙げながらオノマトペの基本を説明します。
擬態語:物の状態を表す すべすべ つるつる など
擬音語:音を表す トントン ドカン など
擬声語:声を表す にゃんにゃん はくしょん など
厳密にいうとオノマトペはこのように3つに分類されるのですが、簡単にまとめると
「音や状態を言葉にしたもの」です。
例を見るとあ~それか!としっくりきたのではないでしょうか。
普段はあまり意識していなくても、実際に口にしている機会は多いです。
動作・行動系オノマトペ
Cof cof : コホン コホン
A:Cof cof. コホンコホン
B:¿Estás bien? 大丈夫?
A:Desde esta mañana la tos no se detiene y me duele la garganta.
今朝から咳が止まらなくて、それに喉も痛い
¡Achís! (アチース) : はくしょん!
A:¡Achís! はっくしょん!
B:¡Jesús! ¿Estás bién? お大事に。大丈夫?
A:Creo que he cogido un resfriado, pero estoy bien. ¡Gracias!
多分風邪をひいちゃったな。でも大丈夫。ありがとう!
ここで1つ、スペインでのくしゃみに関するマナーを紹介します。
誰かがくしゃみをした際には”¡Salud!”(サルー!) または“¡Jesús!”(ヘスース!)と声をかけてあげるのです。
- Salud : 健康
- Jesús : キリスト
それぞれの単語の意味はこちらです。
くしゃみをするシーンでは「お大事に」の意味が込められています。
私も授業中にくしゃみをした際にはよく先生に”¡Salud!”と言ってもらいました。
また、声をかけてもらった人は”Gracias”と返事をします。
¡Mua!(ムワッ) / Chuic(チュイック):チュッ
Amor, te quiero mucho. ¡Muac! ダーリン、愛しているよ。チュッ!
¡Qué bonito bebé! ¡Chuic! なんてかわいい赤ちゃんなの!チュッ!
日本語の「チュー」、「チュッ」とほぼ同じなので覚えやすいです。
また、「キスの国スペイン」そう言えるくらいスペインではキスは欠かせない存在なので、ぜひ覚えてほしい表現の1つです。
理由として、スペイン人は挨拶として人に会う時に2回キスをします。(女性同士or男女なら頬で、男性同士なら握手またはハグ)
同様に、愛情表現としてもキスはよく日常生活に登場します。
¡Chis!(チス) / ¡Chitón! / Shhh…: (しーっ、静かにして)
¡Chitón! El bebé está dormido. しーっ、赤ちゃんが寝てるの
静かにしてほしいときに優しめに「しー」と言ったり、少し強調して「しっ!」と言ったりしますよね。
スペインでも日本と同様に人差し指を立てながら相手に伝えます。
¡Chis! と ¡Chitón! はどちらかというと「静かに!」のように強く言うニュアンスです。
Bla, bla, bla:べらべら 長い話を省略する
Su clase era aburrida porque estaba hablando todo el tiempo, bla, bla, bla…
彼がべらべら話していて、授業は退屈だった。
Mi madre me ha dicho que al llegar a casa tengo que lavar los platos, planchar, tender la ropa, bla, bla, bla.
帰ったらやらなきゃいけない家事がいっぱい。お皿洗って、アイロンかけて、服を干して、あれもこれも…
「べらべら話す」や「あーだこーだ言う」など長々と話す様子を表します。
さらに、2つ目の例文にあるように長く続く話を省略するためにも使います。
オノマトペは口語的にはほとんど使われず、むしろテキスト上でのみ使うものが多いです。しかしこの”bla bla bla” は実際に口にすることもよくあります。
Brr :ブルブル
Brr… ¡qué frio! ブルブル…ああ寒い!!
震えている際のブルブルです。代表的なのは寒さで震えるときですが、
スペインでは、怒りで震えている場合も使います。
感情系オノマトペ
¡Ja ja ja! (ハハハ) / ¡Je je je! (へへへ)/ ¡Ji ji ji! (ヒヒヒ):笑い声、テキスト上の(笑)
Me he levantado tarde esta mañana, por eso no he desayunado, jajaja.
今朝寝坊しちゃって朝ごはんを食べてない(笑)
Me alegro mucho de que me elogies así, jejeje.
そんな風に褒められるなんて嬉しい。えへへ。
チャットで必須のオノマトペです。
日本語の場合はチャットやツイートなどのテキスト上で笑いを表現するのに
「(笑)」または「www」を使いますが、
これらに当てはまるのが”Jajaja”や”Jehehe”です。
先に3つ書いた通り、笑いを表すオノマトペはいくつかありますが1番使われるのは”Jajaja”です。
“Jejeje”は照れている様子や何か企んでいる様子を表します。また”Jijiji”は「ニヤニヤ」や少し意地悪そうな状態を表すのにピッタリです。
これらの表現は文の前後どちらに書いても問題ないので、内容に合わせて書いてみてください。
Yujuuuu:やったー
¡Ya han terminado todas las clases y voy a comer! ¡Yujuuuu!
授業が全部終わったしご飯にしよう!やったー!
¡Yujuuuu! ¡Ha ganado la selección de Japón!
やったー!日本代表が勝った!
Bua bua: えんえん、めそめそ(涙を流す)
A: Bua bua…..
メソメソ・・・
B : ¿Qué pasa? ¿Está bien?
どうしたの?大丈夫?
ポジティブな表現を2つ挙げたのでお次はネガティブなものを紹介します。
こちらは口にする機会はほとんどありませんが、テキスト上で使います。
また、別の泣くオノマトペとして ”Sniff sniff “ も存在します。こちらは鼻をすするという意味の英語由来の表現ですがスペインでも使います。最近はやりの「ぴえん」の意味も含まれます。
補足
日本語には「イライラする」「わくわくする」「ドキドキする」などのように感情を伝えるためのオノマトペがとてもたくさん存在します。
オノマトペのメリットとして、言葉で表現するよりもイメージしやすくする効果があります。
しかしこれらの感情をスペイン語で言おうとすると、文字通りの形容詞や動詞を用いる方法がほとんどです。
例えば⬇︎
Estoy enojado / enojada. イライラする
Estábamos emocionados por la victoria de la selección de Japón.
日本代表の勝利にわくわくした
Al verle, mi corazón empieza a latir.
彼を見るとドキドキする
ここで裏技というか、便利な方法として
“¡Qué + 形容詞!” または“¡Qué + 感情を表す名詞!”
この用法を使うのもアリです。
¡Qué rabia! イライラする!
¡Voy a viajar a México el mes que viene! ¡Qué emoción!
来月メキシコへ旅行するんだ、わくわくする!
Tu mejilla es muy bonita. ¡Qué suave!
あなたのほっぺた、すごくきれい。それにスベスベ!
番外編
最後にオノマトペとははっきり言えませんが、オノマトペもどきの表現も取り上げます
Así, así / Más o menos :まあまあ、ぼちぼち
A : ¿Has hecho bien el examen? 試験うまくいった?
B : Mmm….. Así, así. うーん、まあまあかな。
A: ¿Te llevas bien con tu pareja?最近パートナーとはうまくいっているの?
B : Más o menos. ぼちぼちかな
好きなスペイン語は?と聞かれたら答えるうちの1つに”Más o menos” があります。
音が面白いため個人的にはお気に入りで、普段の会話でもすごく便利です。
本質的な意味は「どっちつかず」ですがこのまま言うと少し堅苦しいですよね。
日本語の「まあまあ」はもちろん ”Más o menos” も音がその硬さを和らげてくれます。
- Poco a poco:ちょっとずつ
- Paso a paso:少しずつ
- Tiempo al tiempo:少しずつ、ゆっくりと
“Poco a poco” はスペイン語学習の序盤で習得する方が多いのではないでしょうか。
なんといっても音が独特なので覚えやすいです。
さらに、同じような表現として ”Paso a paso” と“Tiempo al tiempo” もあります。
これらも状況を伝える際に役立ちます。
こうしてオノマトペを取り上げてみると、
日本語には本当に多くのオノマトペが存在するとよく実感します。
日本語でしか表せられないものもたくさんあり、
それゆえ日本語を勉強されている方は日本語のオノマトペの壁に苦戦してします。
しかし一方では、直接的な言葉の代わりになったり、状況をうまく伝えたりするためには非常に便利です。
“kawai”(かわいい)や ”Mottainai”(もったいない)のように日本語のそのままの形で浸透するオノマトペもこれから現れるのでしょうか。
私は「ドキドキ」がお気に入りなので、いつの日か ”Doki-doki” と世界の人が口にするのを楽しみにしています。
今回は行動と感情を表すオノマトペに焦点を当てましたが、物音や動物の鳴き声もあるので調べてみてください。