スペイン語の怖さを表現するフレーズ

フレーズ

意外と出てきそうで出ないスペイン語の「怖い」という表現

あなたはとっさに出てきますか?

普段私たちは「虫が怖い!」「狭いところが本当に怖いの・・・」など

会話中で怖いものを説明するとき、表情や副詞を用いて怖いレベルを表現します。

スペイン語でも同じように表情や副詞を用いて表現できますが、

使う単語を変えることでよりスマートにどれくらいの「怖い」なのか、レベルを表現できます。

今回は怖さのレベルを表現するスペイン語をご紹介します!

スペイン語の怖さを表現するフレーズ

まずは、怖さを表すとき、主に以下4つの単語でレベルを表現できます。

  • 怖いレベル① Miedo
  • 怖いレベル② Pavor
  • 怖いレベル③ Terror
  • 怖いレベル④ Pánico 

「怖さ」の単語と一緒に使う動詞・表現

動詞はDarle「〇〇に〜を与える」を使います。

私が主語の場合はMe da(dan)〜、君が主語の場合はTe da(dan)〜と言いかえましょう。

Me da miedo〜で「〜が私に恐怖を与える」と意味し、

「私は〜が怖い」と表現します。

怖さを与えているものに合わせてDar動詞を活用させましょう。

怖さのレベルを表す単語を見ていきましょう。

①Miedo

スペイン語学習者が最も使う表現かと思います。

私は「怖い!」という度にMiedoを使っていました・・・

しかし、Miedoは怖いを表す単語の中でもレベル①の怖さです。

Miedoは恐れ・恐怖・不安・心配を表します。不安な感情になるもの、

苦手だと感じるものに対して使いましょう。

例文

Me da miedo estar en la oscuridad.

「暗闇の中にいるのは怖い。」

ここでは私に恐怖を与えるものはla oscuridad(暗闇)なので、

Darは三人称単数(Me da)となります。

例文

¡Mira! Qué bonita esta mariposa.

「見て!綺麗な蝶々。」

¡A mí me dan miedo las mariposas!

「私は蝶々怖い!」

「私は」と強調したい場合、A mí を一緒に用います。

②Pavor

恐怖・ひどい恐れを表します。

ぎょっと驚くような怖いものやドキッとしてしまうような怖いものに対して使いましょう。

一般的には急に起こった出来事や急に現れたものに対して使われ、驚きの意味も持ちます。

Miedoよりもより「怖い」レベルの高いレベル②です。

例文

Cuando paseaba por el parque, vi una serpiente. ¡Me dio pavor!

「公園を散歩してたとき、へびを見たの。怖かった!!」

③Terror

激しい恐怖を表し、主に人間や動物によってもたらされる恐怖に対して使います。

「激しい恐怖」と文字だけで見るとわかりにくいですが、物事を理性的に考えられなくなるレベルで「怖い」ときにTerrorを用います。

「怖い」レベル③です。

Terror del sueño 睡眠恐怖症のように「〇〇恐怖症」というときにも使われます。

レベル①・②でご紹介したMiedoとPavorは苦手や不安を表す「怖い」でしたが、

Terrorはそれよりももっと激しい「怖い」を表すことがわかりますね。

例文

Me da terror estar sola en lugares altos.

「1人で高い場所にいるのが怖い。」

また、日本語の「ホラー」の訳に当てはまります。

こちらも一緒に覚えましょう💡

・Película de terror (作品としての)ホラー映画

・Cine de terror (ジャンルとしての)ホラー映画

④Panico

異常に大きな恐怖・気持ちをコントロール出来なくなる程の恐怖を表します。

Me da pánicoを直訳すると「私にパニックを与える」となります。

もう意味がわからないくらいに怖いもの、

パニックになってしまうレベルで怖いものに対して使いましょう。「怖い」レベル④です。

例文

No me quiero quedar más aquí, me da pánico…

「これ以上ここに居たくない、パニックになる・・・」

Me da pánico que me mientan.

「私は嘘をつかれるのが怖い。」

Darle 〇〇+不定詞で話し手自身の行為によってもたらされる感情〇〇を説明できるのに対し、

例文2のようにDarle 〇〇 que +接続法を使うと話し手以外の誰かの行為によってもたらされる

感情を説明できます。

こちらもぜひ応用してみましょう!

余談・パニックの起源

「パニック」の単語はギリシア神話に登場するパン神から来ています。

ギリシア神話にはパンという名前がいくつか登場しますが、

語源となったのは人々に混乱を与える能力を持つ牧神パンです。

半分がヤギの体を持つ彼の怒ったときにあげる雄叫びを聞いた人々は、まさにパニック状態になりました。

こうしたパン神が生み出した現象から「パニック」が生まれました。

deîma panikón「パン神によって引き起こされた恐怖」のdeîma(恐怖)が省略されています。

人々の精神状態を狂わし、パニック状態にさせていた神・・・恐ろしいですね。

単語もエピソードと関連づけて学ぶと、覚えやすいのでおすすめです。

まとめ

以上、怖いレベルを4つに分けてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?

同じ「暗闇が怖い」でも、それが苦手レベルなのか、パニックになってしまうレベルなのかでは、

意味が全く異なります。

単語を使い分けることで表現できると面白いですね。

ぜひ今回ご紹介した表現を使ってあなたの「怖い!」を表現してみてください(^^)

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